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PECSを使ったコミュニケーション

STの飯田です。

今回の記事で使用している写真は全て、保護者の方から掲載のご了承をいただいています。

みなさんPECSって知っていますか?
PECSはPicture Exchange Communication Systemの頭文字をとった
「絵カード交換式コミュニケーションシステム」です。
ざっくり言うと、絵カードを使ったコミュニケーション方法です。

自閉症スペクトラム障害のお子さんに使われることが多いですが、
その他の方でも、有効に使えることがあります。

PECSでは、自分の欲しい物ややりたい事を、カードを相手に渡すことで伝えます。
指導方法はいくつかの段階(フェーズ)に分かれていて、
最初は欲しい時に1枚のカードを相手に渡すところから。
その後、離れたところにいる相手や離れた場所にあるカードを相手に渡す。
いくつかのカードを見比べてカードを選んで渡す。
カードで文を作って渡す。
のように、少しずつステップアップしていきます。

実際に何名かの利用者さんのリハビリでこの方法を指導しています。

伝えたい気持ちはあるのに上手く表現できない…
欲しい物があるといつも直接物を奪い取ってしまう…
手話やマカトンなどサインだけでは明確に思いが伝わらないことがある…
単語は出ているけれど、なかなか文表現に進まない…

そんなお子さんの中には、PECSが有効な方がいるかもしれません。
PECSのようなコミュニケーション指導法は、主に海外からいろいろと新しい考え方が入ってきます。
個人的には全ての人に共通して有効な方法はないと思っています。PECSもあくまでその中の一つですので、PECS以外のアプローチでリハビリをしている利用者さんもたくさんいます。
どの方法が一番お子さんに合っているのか?悩まれている方もたくさんおられると思います。その選択肢の一つとして今回はPECSをご紹介しました!

興味のある方はご相談ください(^^)/

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