身体的な成長による生活内の変化の1つとして、姿勢バリエーションの減少が挙げられます
どういう事か...?
まだ幼児期や小学校低学年など、身体の小さい時期は寝転んだ姿勢だけでなく、床に座る、身体を持って立たせる、椅子に座らせる、立位台に立たせる、バギーや車椅子に座るなど様々な姿勢をとり、そのトランスファー(移乗)などの介助も、体重も軽いのでそれほど大変ではありません。
しかし、身体が大きくなるにつれ介助量が増えるため介助者(お家ではご両親など)への負担も大きくなるために、1つの姿勢の時間が長くなります。
これにより関節が伸びにくくなったり、反対に曲がりにくくなったりし、動きが少ないことで体重も増えていきます。
そうなるとさらに介助が大変になるので、とれる姿勢が減っていきます。
また、側彎などの変形をお持ちの子どもさんは、姿勢設定が難しく、ましてや気管切開や胃ろうをされている方は、さらに気を遣いますよね?
しかし、逆に言うといろいろな姿勢がとれる=関節が動きやすいと言えるのではないでしょうか?
身体の小さいうちからいろんな姿勢がとれるようにしておきたいものです。
写真は、担当させていただいている支援学校に通う中学生の子どもさんです。
年齢のわりに身体は小さめです。
レントゲンを見ると強いS字の側彎をお持ちで、その背骨は硬く、気管切開もされています。
お家では今まではベッド上か抱っこで過ごされていることが多かったようです。
しかし、訪問リハビリで全身性に緩みが得られるようになり、市販されているスポンジでいろいろな姿勢設定が可能になりました。(スポンジは、エビ反りクッションで検索!)
今では、お時間のあるときにできそうな設定をいていただけているようです。
お母さんに感謝っ!
リハビリテーション部主任作業療法士 赤﨑
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